宮崎は飯がうまい、に嘘はないが、その大抵は「和」だ。

鶏肉食わして焼酎飲ませておけばいいだろ、的なところはある。

和洋中で言えば洋と中は弱く、特に中は、絶望的だ。

麻婆豆腐愛好家には辛い街なのである。



麻婆豆腐への不満を募らせること2年、ついに我々は立ち上がった。


「宮崎市麻婆豆腐研究会」の発足である。

宮崎市にも、うまい麻婆はあるのか。

戦いは始まった。


第1ラウンド SHISEN

土屋研究員、澤井研究員(メス)、澤井研究員(オス)、そして宮崎市役所から迫口研究員を加え、まず我々が向かったのはエアラインホテル4階の「SHISEN」である。

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高級感漂う薄暗い店内。

テーブルに腰がけ、メニューを開く。

もちろん、麻婆豆腐をオーダーだ。

「ビール二つとハイボール二つ、あと麻婆豆腐をください。以上です。」

「えっと、先に麻婆豆腐でよろしいでしょうか、、、?」


先に、、、?

なるほど!先に麻婆豆腐で後から追加オーダーするよね?って意味だね!

申し訳ない、マーボーしか食べない!



麻婆豆腐はすぐに出てきた。
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ザ、マーボー。

唐辛子、山椒の辛味も標準的で、安定感がある。

強いて言えば、やや大きめに切られたネギがトロトロで、薬味というよりは一つの具材として存在感を放っている。

各々、調査結果を記入していく。
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評価項目は、
見た目・かおり・旨味・とろみ・肉味・唐辛子の辛さ・山椒の辛さ・酒との相性・米との相性・コスパ・オリジナリティ・特別点 の12項目である。
なお、調査票は土屋研究員が作成してくれた。この場を借りてお礼申し上げたい。

もちろん、調査は真剣である。
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実に王道の麻婆で、調査の第1弾としては理想的だったと言えるのではないだろうか。

後続の調査における、基準点となるだろう。


第2ラウンド 永興園

続いて我々が向かったのは、繁華街の中央にある永興園だ。
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実に中華の趣で良い。

念のため、麻婆豆腐があるかを確認する。
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辛さが選べるようなので、中辛としておいた。
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ビールを飲みながらしばし待っていると、やってきた。
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まさかの土鍋!

メニューの写真では普通の皿に乗ってたのに、まさかの土鍋!

この裏切り方は悪くない!!

写真では伝わらないが、グツグツと音を立てており、山椒の香りがかなり強く、実に美味そうである。

一口食べる。

「ッハフッッ!!」

大きめに切られた熱々の豆腐が喉の上部に触れ、思わず声が出る。

これだよこれ、この熱さと豆腐食ってる感!!

やっぱり麻婆の豆腐は大きめゴロゴロに限る!!

唐辛子の辛さ、そして山椒の効き具合も素晴らしい。

一同、大満足であった。



第3ラウンド 随園

続いて向かったのは随園。
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高々とラーメンと書かれているが、麻婆豆腐もあるようだ。

ビールを飲みながら麻婆を待つ。
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ふと、壁に掛けられた無数のサインが目に入ってきた。
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歴史あるお店なんだなぁ、と眺めていると。

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ん?

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ドイツが誇る伝説のゴールキーパーの、、、サイ、、、ン?

いや、写真貼ってあるだけじゃん!

貼るにしたって普通、店内の写真だよね!

大将と横並びで撮った写真とかにするよね!

明らかに屋外だよね!ってか日本じゃないよね!祖国っぽいよね!

テプラで「オリバーカーン」って、言ってる場合か!



失礼、調査に戻ろう。

麻婆はすぐにやってきた。
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はいはいはい、やっぱりね!!

地元のラーメン屋の麻婆だね!

辛さ控えめ、山椒はほぼなし、やたらトロミが強くて、お米に合う系の麻婆だね!

人民の人民による人民のための麻婆!

シビリアン麻婆!

思い出す、小学校の給食!初恋のあの子!!

調査員一同、ノスタルジー麻婆に浸ったのであった。


第4ラウンド 珉珉

もう1件くらいは調査しようと向かったのは、土屋研究員の勧めで「珉珉(みんみん)」

ここもなかなか美味しいようで、期待ができる。

みんみんが見えてきた。

ん?

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どうした、土屋研究員!!

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なんと、1ヶ月前に閉店していた、、、。

途方にくれ、珉珉から南に歩くこと、約20歩。

本格手作り中華、、、、?
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藁にすがる思いで入ってみると、あるじゃないですか、麻婆!
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シルクロードの味!意味不明!!

大将は昔、横浜中華街で鍋を振るっていたらしい。期待ができる。

出てきたのがこちら。
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まずは山椒の香りを味わう。うん、悪くない。
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味わいとしては、四川風というよりは広東風に近く、とってもマイルド。

シルクロードの味かどうかはわからないが。

辛さが選べたので「山椒強め」とオーダーしたが、山椒も唐辛子も、もっと強くてよかったかもしれない。


まとまらないまとめ

お店の雰囲気が良い感じだったので、もうここで打ち上げしちゃえ!ってことで、麻婆以外も色々とオーダー。
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お酒も色々あるよ!
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キリッマとクロキリッマが美味しそうなので、クロキリッマを頼んだら、案の定、黒霧島が出てきたよ!

難しいよね!ツとシの書き分け難しいよね!



この後も大いに盛り上がり、スナックで2時くらいまで飲んで飲んで宮崎の未来を語り合ったのだが、ほぼ覚えていない。


調査結果は、土屋研究員がレポートにまとめてくれたが、研究も道半ばであるため、ここでの報告は控え、個人的な結論を述べるにとどめたい。
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結論:宮崎にもうまい麻婆はあり、澤井調査員(オス)としては永興園がおすすめ!